コモンモードフィルター(CMF)                                                   
                                  ・ nanoVNA-H4
                                  ・ コモンモード電流
                                  ・ コアの間隔による違い
                                  ・ Fair Rite FT-240 #31と#77の特性比較
                                  ・ トロイダル・コアの巻き方による L の違い
                                  ・

    以下の測定結果につきましては正確な測定装置での測定ではないため誤差が大きいこともありますので
    あくまでも概略、目安としてご覧ください。
予告なく写真が変わる場合がありますのでご了承ください。
    不測の事態が起きた場合についても 自己責任においてのご対応をお願いいたします。
 

 

 
フロート・バラン
 
今までアンテナの手前に不平衡平衡マッチングのバランを入れ、更にコモンモード対応としてパッチンコアを入れていた。
 最近は送信機の後とアンテナの手前にコモンモードフィルター(以下CMF)を入れている局が多いが、昔はなかなか
 
CMFをたくさん購入していれるまではいかなかった。
 
FT240のコアが余っているので、40mとWARCバンドのDPのパッチンコアをCMF(フロート・バラン)に交換してみる
 ことにした。
 
周波数の範囲が40mから12m迄なので#31でなく、#43でも十分いけると見た。          ※同軸長
       


   
ちなみに、TDK ZCAT3035を15個の場合は
     
       
価格的には、FT240-#43で作った方が安い。



   
アマゾンで購入のRG400はシールド外皮はしっかりしていてほぐすのが大変だった。
     



   
今までのバランとほぼ同じ大きさ。
    FT240#43にRG400でW1JR 15回巻。ケースは未来工業のPVKボックス
      


   
結果については後ほど・・・・
     





 
トロイダル・コアの巻き方によりインダクタンスの変化はあるか
          20230409
  トロイダル・コアに導線を巻きトロイダル・コイルを作る場合、「コアにしっかり密着させるようにして巻く」と教わったが
  本当にそうなのか実験してみました。

  コア材は、FT114#43を5個使用。導線はKIV 3.5sq 20cmを使用。
  ①は導線をコア材に密着、②はコア材の中心を通す、③はコア材を傾ける として、周波数ごとの減衰量を測定しまた。

  ① 導線をコア材に密着  ※ nanoVNAのグラフの緑の線は無視してください
    


  ② 導線をコア材の中心を通過
    

  ③ コア材を傾け導線をコア材に接触
    

  結果としてどれもほとんど差がなく1ターンは1ターンということが確認されました。
  W1JR巻で、対角へ行くターンを1回と数えない記事を見かけますが、数えることが正解だと思いますが・・。

  3D2Vだと結構うまく巻けるが、RG400になると多少力を入れて巻いても隙間があったり緩んでしまう。
  見映えの問題はあるにしても、無理にキツキツに巻くこともない様です。
  
  ただし、巻き線の分布と磁束分布の関係からすると、トロイダル・コイルの巻き線はコアの全周にわたって均一に
  分布するように巻くのが好ましいとのこと。




 
コアの間隔による特性の違い
                          20230328
 FT-240#31 15回W1JR巻でコアの間隔を変えて特性の変化があるか実験してみました。
 
 マーカーは、▼1:1.8MHz ▼2:3.5MHz ▼3:7MHz ▼4:10MHz ▼4:14MHz
       ▼6:18MHz ▼7:21MHz ▼8:24MHz ▼9:28MHz ▼10:50MHz
 
コア間隔を水平に 1⃣:2cm、2⃣:5cm、 3⃣:上下に2cm離しstack の距離で計測してみました。
 性能を十分に確保するためには コア間隔を4~5cmは離したいです。 

  
この後、nanoVNA本体のSMAコネクターをアースに落としキャリブレートし測定して見ました。SMA-E
   
共振していると思われるディップがなくなりました。低い周波数が逆向きになった??

 1⃣
        

                      
SMA-E
                       


 2⃣
     

                      SMA-E
                       


 3⃣
      

                      SMA-E
                       




 

Fair Rite FT-240 #31と#77の特性比較
                20220717
 
コモンモードチョークとして#43が一般的に使われていますが、1.8MHzのようなLowBandでは#77が効果がある
 
ということを聞いていました。
 
#77よりも#31の方が良さそうですが日本国内での入手が困難でした。
 最近ではヤフーオークションでも簡単に入手できるようになったので早速落札して試してみました。
 
FT240 #77と#31をそれぞれ15回W1JR巻にし、2個連結しました。
 
測定誤差はあるかもしれませんが、LowBandでは、#31の方が全体的に効果がありそうです。
 

 
     


  
FT-240#77 W1JR巻15T 2個連結
   

  FT-240#31 W1JR巻15T 2個連結
   



  
周波数による減衰量
   
FT-240 #77               FT-240#31
      
         
正確に測定で来たかは不明です




   
サガミエンジニアリング CMF-1K  

          

     
              
              (内径13.8mm、外形26mm、長さ28.5mmのコアに3Tを7連)


     CMF-1Kを測ってみました。測定ミスなのか、50MHzが良くないです。
     


     


 

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