メンテナンスその2

8.最上段まで巻き上げて,異常のないことを確認し
  最下段まで下げた状態

  最低巻回数が3.5回はぎりぎりの状態
  最低巻回数は3回あればいいのだが,できれば
  5回巻が理想とのこと
  

       終了時間:10時10分

クランクアップタワーのメンテナンス  

クランクアップタワーのワイヤー交換  2014/09/20

今回行った作業は,最下段ユニットをつっている10mmワイヤーの交換と最上段のプーリーの給油
作業をローカル局の手を借りて(ほとんどローカル局がやってくれた)実施した.
   

最初の段取りとして    作業開始 午前8時50分

 1.購入したステンレスワイヤーを電線巻き取りリールにセット

 2.次に最下段ユニットを浮かせるため,木材を挟み込む
   最下段ユニットを制御盤の上まであげ,木材を挟み込む
     105*105*1000 2本と安全のため90*90*1000 1本を使用
     
   タワーをゆっくりと降下させ木材に当たるとワイヤーが緩んでくる
   モーターを止め,木材の状態を確認する

   更に安全のため,布ベルト(橙色)でタワーをしばりつけた

 3.引き続き,ドラムからワイヤーが外れるまでモーターを回す.
 

次に,ワイヤー交換に入る

 4.ワイヤーを止めてあるシンブルを外す

 5.新しいワイヤーのドラムにかける側の端を括り付け
   新旧のワイヤーを一体化し,ゆっくりと慎重にドラムの方に
   手繰り寄せる  

ドラムのところまで新ワイヤーの先端がたどりついた

6.ドラムを清掃しモリブデン含有耐熱耐圧耐摩耗長期潤滑
  グリースをたっぷり塗布しロック穴に抜け防止先端を挿し込
  み,巻乱れのないようにゆっくり巻き上げていく

7.少し巻き上げた状態で停止させ,木材を抜き取る

  最初はキシキシとワイヤーのすれる音がして気味が悪いが
  じきにおとなしくなる

天候は曇り.暑くもなくちょうどいい気候で作業を終了することが
出来た.

これで,あと15年は大丈夫だろう

2000年8月に建塔したクランクアップタワーであるが,早くも12年,
干支の一回りが過ぎた.
この間,夏の雷時期や台風の接近の予報が出るとクランクダウン..
さらに,冬の低気圧が近づき雪と暴風が予想されるとクランクダウン.
このほかにも,外出時にも,ほぼクランクダウン.
2011年3.11の地震時には外出中でクランクダウン中のため難を逃れた
今まで,何度アップダウンを繰り返したことでしょう.

2003年に1か所,2005年に3か所切断箇所が見つかったが,
このウインチ部のワイヤーは.7×19と言って19本のステンレスの線を
束にして7束で構成されていて約10cmの間で1割切れると交換時期と
考えてよいようだ.

2か月毎にプーリーやベアリングに給油するメンテナンスは欠かさず行い
同時にワイヤー切れやサビなどについても目視での観察を行っていた
10年を過ぎたころからワイヤーの切れが少し目につくようになってきた

その後、2011の地震と度重なる余震衝撃の影響があったのかもしれない
一方,12年たってもサビは1か所も見られなかった                
                               2012/08

この後,最上段のプーリーが油切れで,軸ごと回ってしまって
いたので,最上段下部に木材を渡しワイヤーを緩め,プーリーを
外し,分解してグリースを充てんした

    ※2020年1月に油切れで音がするようになりました。
       週に一度油をさしています。

      →交換修理しました。  


建塔時の最下段の処理                                      2000/08

タワーの最下段の上部内側が開いているため、台風時などの風が強い時に、雨が入ってしまい、
水が溜まってしまうので、排水対策をした。また、小鳥や虫が入らないようプチプチを詰めた。

                               

                                                          4個100円のタッパウェアーを加工し四隅に水抜きを配置した。


                   

             ※JR1QUH提案
                    基礎からの立ち上がりボルトには絶縁テープを巻き、解体時にナットが容易に外せるようにした。         
                    タワーの足元に薄い発泡スチロールを巻いて空隙を作り、後からシーリング材を充てんした。



建塔から間もなく18年                                                              2018.06


                    
                                                                                       うっすらと排水された形跡が見える

            
                    タワーとコンクリートの接合部は全く損傷がない










 

 

 

 

2013/11
  
いつもの給油メンテナンスでワイヤー切れが少し
  目立ってきた
  切れているるところはドラムに巻かれるところに
  集中している
  7×19の束で133本だから1割は13本となる
  最下段のワイヤーだけに切れがみられる
  写真のように最大で10cmの間で10本の切れが
  発見された
  愛知タワー堀部社長に写真を送り判断を仰いだ
  写真を見る限り,まだ5,6年は大丈夫 とのこと

  心配なので早めに取り替えることを考える

  

 

2014/01
  
注文をすると左のようにワイヤーが届く
  両端に抜け防止の処理がしてある
  20tの力で加工してあるそうだ 耐圧は??
    ステンレスワイヤー
      ウインチ部 46,700円
      送  料    1,680円 也

  クレーン整備士の資格を持っているローカル局
  がいるので,手伝ってもらうことにした.

  交換作業は,暖かくなってから行うことにする.