VL-1000

ＹＡＥＳＵの１ｋＷリニアアンプＶＬ-1000に内蔵されているアンテナチューナーの話です。  2017/02/01
このアンテナチューナーの使い方を分かっている方は、以下、読む必要はありません。

現在、FT-2000D+VL-1000にてHF帯の運用をしております。
FT-2000Dは、適正なアンテナを接続し、TUNEボタンを押してチューニングを取れば、
チューニングデーターが記憶され、メインダイアルつまみを回し受信周波数を変えても
自動的にチューニングデーターを呼び出しマッチングのとれた状態になります。

同一バンドで、CWからSSBに変わるとき数10ｋHz以上の周波数の移動があります。
一度メモリーしておけば、アンテナや諸状態を変えない限りメインダイアルを回すと
TUNERランプが赤く点灯しチューニング状態が更新されたことがわかり、運用開始です。

〇問題発生
　VL-1000（以下、リニアとします）のオートアンテナチューナーも同様のものかと思っていました。
　FT-2000D（以下、親機とします）のバンドを変えると、バンドデーターがリニアに送られ
　リニアのバンドも親機と同一バンドに変わります。当たり前の話です。

　ここで、親機をCWからSSBに変更し周波数を100ｋHz程変化させました。
　もちろんこの周波数でもリニアのTUNEボタンを押してアンテナチューナーを動作させ、
　データーを記憶させてあります。

　しかし、SWRは1.0ではありません。1.3です。周波数データーを読み込んでいないようです。
　特に支障はないでしょうがアンテナチューナーが動作してないのか。チューナーの故障か・・・・・

　購入当初からでしたが、周波数を変える度にTUNEボタンを押してチューニングを取っていました。
　チューニングに数秒かかります。他局に迷惑が掛からないように数ｋHzずらしてチューニングを
   取ります。
　Contestの時は面倒なのでアンテナチューナースルーでの運用も度々。SWR1.5以下は全く問題
   ありませんので・・。

　VL-1000を購入してから、オペレーティングマニュアルは何度となく読み返しましたが、
   分かりません。
　VL-1000を使っている方に聞いてもわかりません。同じようにその都度TUNEボタンを
   押しているようです。

〇解決しました
　　　F SETスイッチ：親機がYAESU以外やバンドデーターやコントロールケーブルで接続できない場合に
                     使用するSW



　これでした。
　  通常運用する周波数のチューニングデーターを記録さえしておけば、
　  バンドを変えた時だけでなく同一バンド内で周波数を変えた時にも、
　  F SETスイッチをポンと押せば、瞬時にチューニングデーターを呼び出しマッチングのとれた状態に
     なりました。

〇 YAESU WDXCにも確認しました
　VL-1000は同一バンド内では自動的にバンドデーターを呼び出さないのです。
  　マニュアルには書いてないが、FSETスイッチを押せばいい。その通りです・・・　　ということでした。

一件落着

追伸（2017.02.07）
　古いマニュアル（ｃ2011）のP25の右上、最近のマニュアル（ｃ2016）のP27の右上に書いてあることが、
　このことだったのかもしれません。